震災後、避難所でたくさんの方々と共に「立ち直った」と思っていたのですが、”ほんとう”の意味で震災のショックから立ち直っていたのではなかったのかもしれません。１０日ほど前に震度１か２程度の小さな余震が続けて起きました。１回目は「イヤだな」と感じましたが、２回目は心底恐かったです。

　あの大きな地震の揺れの恐怖と、それに伴う震災の数々のショックが”癒されない”ままに（ある意味では逃げるように）立ち直ろうとしてしまったようです。まさにPTSD(PSD)そのものかもしれません。

　何年か前に、信仰の面で”しんどい”思いをしたときに、薦められたのがロイドジョンズ著「霊的スランプ」(D.M.Lloyd-JonesSPIRITUAL DEPRESSION Its Causes and Cure)でした。

　”燃え尽き症候群”という言葉を聞きますが、私は「立ち直る」ことに燃えてしまったのかもしれません。そして今、燃え尽きてしまって、ほんとうの意味で震災のショックが「癒されてないまま」の自分に気付きました。
　Feb3,1996