孤独に至らせるもの
<正常な人間関係>とはどんな状態なんでしょうか?ロマ書の一節が思い浮かびます。
喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。
新約聖書 ローマ人への手紙12章15節 新改訳
他者との関係、神との関係と、結局は人間は、”関係”の中で生きているのでしょうか?関係の中で、自分のidentityがあるのでしょうか?すべての関係が絶たれたとき、わたしは、わたしであり得るのかなと、ふと思います。
私が苦しんでいるときに、
御顔を私に隠さないでください。
私に耳を傾けてください。
私が呼ぶときに、早く私に答えてください。
・・・
私はやせ衰えて、屋根の上のひとりぼっちの鳥のようになりました。
旧約聖書 詩編102:2、7 新改訳
わたしは、”孤独”という言葉に<神の沈黙>を連想します。祈りに応えてくれない神、姿を現してくれない神...。わたしにとって神は<沈黙の神>です。
何年か前に長崎を訪れました。外海町の出津の、海を見下ろす丘の上に一つの歌碑がありました。
人が こんなに つらいのに、
主よ、
海が こんなに 碧いです。
遠藤周作
January13,1995