飛梅
元日から営業してたイオンの食料品売り場で、冷凍の「梅ヶ枝餅」が売っており、思わず買ってしまいました。
太宰府天満宮の参道に、梅ヶ枝餅を売る店が並んでおり、10年前の長崎行きの帰りに太宰府天満宮に立ち寄った時に参道で買って食べると美味しかったので、おみやげに買って帰って、オーブンで温めて食べても美味しかったです。その 梅ヶ枝餅の冷凍したものが、冷凍の賀正のコーナーの片隅で売られていました。
箱の中は、おそらく参道の店頭でつくったのと同じような感じで、それをそのまま急速冷凍したような感じです。参道の「かさの家」の商品でした。
さっそく、箱に書いていた通りに電子レンジで温めて、10年ぶりに 梅ヶ枝餅を味わいました。
10年前、長崎行きの帰りに立ち寄った太宰府天満宮の写真をパソコンのフォルダーから探し出してきました。太宰府天満宮は、さだまさしという歌手の「飛梅」という曲の舞台となっていたこともあって、以前から一度行きたいと思っていました。10年前は、長崎を朝出て、午後には宗像大社の中津宮がある筑前大島へ行く予定だったので、あまり時間がなくて、ゆっくり 太宰府天満宮を巡ったわけではなくて、また、その当時、出来て数年の九州国立博物館にもほんとうは行きたかったのですが・・・
さだまさしの「飛梅」の歌詞の冒頭が、
心字池にかかる 三つの赤い橋は
一つ目が過去で 二つ目が現在(いま)
三つ目の橋で君が 転びそうになった時・・・
この橋が、多分、転びそうになったという赤い橋
そして飛梅・・・、さだまさしの「飛梅」の歌詞では、2番の最後に
あなたがもしも
遠くへ行ってしまったら
私も一夜で飛んでゆくと云った
忘れたのかい 飛梅
神戸には「飛松」という地名があり、板宿八幡神社の境内、飛松天神社には飛松があります。残念ながら100年ほど前に飛松は枯れてしまっています。そして飛梅は太宰府へ・・・
東風ふかば
にほひをこせよ 梅の花
あるじなしとて
春なわすれそ
飛梅伝説では、道真を慕う庭木たちのうち桜は、悲しみのあまり枯れてしまったそうで、でも梅と松は、道真を慕って空を飛んだそうです。しかし松は途中で力尽きて板宿の丘の上に降り立ち、根を下ろしたのが飛松。そして梅は、一夜のうちに大宰府まで飛んでゆき、その地に降り立ち、根を張ったのが飛梅。
帰りに、ちょっと離れた駐車場に駐めた車に戻るために、参道を歩いて、途中で梅ヶ枝餅を食べ歩きしました。さだまさしの「飛梅」の歌詞では、2番の最初の方で、
裏庭を抜けて お石の茶屋へ寄って
君がひとつ 僕が半分
梅ヶ枝餅を喰べた
太宰府天満宮 には、さだまさしの歌詞に出てくることもあって、長崎行きの帰りに立ち寄りましたが、わざわざ歌詞に牽かれて行ったのが、その次の年だったか、横浜の山手にある「ドルフィン」というレストランです。古い荒井由実の2ndアルバム「MISSLIM」に収められている「海を見ていた午後」を久し振りに聴いて、急に 山手のドルフィンに行きたくなって、横浜に行ったことがあります。根岸線の根岸駅から坂を上って・・・
あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった
山手のドルフィンは 静かなレストラン
その時は朝早く開店前で、坂を上ってドルフィンの前へ行っただけでしたが・・・