秋の朝

 今日から10月、今年は猛暑の夏で、半月ぐらい前までは、真夏のような残暑が続いていましたが、さすがに秋の彼岸を過ぎて、この1週間ぐらいは、朝は過ごしやすくなって、いままで冷たい麦茶ばかりだったのが、数日前からは目覚めたあとには、ゆったりとコーヒーの香りと味わいを愉しむようになりました。

 epoという歌手が唄う「珈琲タイム」という古い唄があります。

眠る前の珈琲タイム
あなたのこと思いやる

 DownTownというEPOのファーストアルバムに収められている唄で、この唄は「眠る前」のひとときの気持ちを唄に込めていますが、何故か朝、コーヒーを味わっていると、このepoの最初のフレーズを思い出します。

今朝は、若い頃のアルゲリッチが弾くバッハの曲を聴きながら、夜明け前のひと時を過ごしています。

 先週の朝の散策の折に撮った写真です。目の前の明石海峡の向こう側に淡路の島影が見えるのですが、気流が淡路の島にあたって雲が発生するのか、早朝の空のグラデュエーションと相俟って、淡路の島影の上空の雲が、曙光に真横から照らされて、幻想的な光景が織り成されている光景を目にしました。

  先週の別の日の朝、淡路の島影の上空だけが雲に覆われて、曙光が海峡の懸け橋を赤く染めています。

 秋が忍び寄るのを感じながら、あれほど猛暑に汗だくになっていた夏を、今は過ぎ去ろうとして夏を、ちょっと恋しくなるような複雑な思いです。

itsumi
blog(つれづれに)