レコード

 最近は、アナログレコードが静かなブームで、新しくレコードプレーヤが発売されたり、国内外の人気アーティストが新曲をリリースする際にCDとレコードで同時に発売する動きが広がっています。埼玉から神戸に越すときに、レコードとレコードプレーヤを手放して、それ以降はCD,そして今はネット配信も愉しんでおり、アナログレコードブームとは無縁です。

 でも、セコハンの店の、CDやDVD,ゲーム等のソフトのコーナーの片隅にLPやEPのレコードが無造作に並べられ、EP(ドーナツ盤)は1枚50円、LPは1枚100円と、整理もされず値札も付けられずに売られている一角で、時折、探って、気に入ったレコードを買っています。

 赤い鳥というフォークグループのことは、グループが解散した後、紙ふうせんとハイ・ファイ・セットの頃に、それぞれのユニットのルーツとなるのが赤い鳥だとと後から知りました。今、手元には、CD復刻版の「祈り」(7枚目のアルバム)と、CD版ベストアルバムがあります。

 そして昨日、1枚50円で無造作に売られている、A面が「竹田の子守唄」、B面が 「翼をください」のドーナツ盤を買いました。このレコードをプレーヤで聴くことはおそらくないですが、さっそくインテリアとして壁に飾りました。「翼をください」は、今もコーラス等で日本の愛唱歌のような曲ですし、そして「竹田の子守唄」は、民謡をルーツとする日本のフォークソングの先駆けとして歌い継がれています。

 最初に赤い鳥の曲だと意識して聴いたのが、アルバム「祈り」に収められている「誰が鳥を」でした。素朴なストーリを織り成す唄が印象的で、CD復刻版が出たときにアルバム「祈り」を買いました。

 一緒に買ったのが、かぐや姫の神田川のドーナツ盤、これも好きな曲です。この曲の印象が強くて、神田川沿いを全部歩きたいと思って、井の頭公園の井の頭池から、墨田川と合流する柳橋の辺りまで、井の頭線の久我山辺り、都電の面影橋の辺り、椿山荘から音羽、小川町の辺り、お茶の水から秋葉原、そして両国橋周辺から、神田川が墨田川に流れ出す処まで・・・。明大から高田の馬場辺りまでを散策したいなあ~と思いながら、そのままになっています。この曲で歌われていた神田川は、明大(和泉キャンパス)の近くか、それとも早稲田の近くのアパートかなあ~と思うのですが、今、訪れても半世紀前の面影を偲ぶことはできないかもしれません。

itsumi
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