秋空

 長かった残暑も過ぎ去って、すっかり秋・・・そしてこの2~3日は天候が安定して、秋空が広がっています。自転車で明石海峡沿いを走っていても、汗ばみはしますが、風は爽やかで心地よいです。

 明石の大蔵海岸から明石海峡を眺めると、2キロほど離れた舞子海岸から淡路の岩屋までの間に架かっている明石海峡大橋を、海岸線の湾曲の関係で真正面に望むことができます。明石海峡の上に大きな雲が浮かんで、真っ青な秋空に雲が織り成す光景に、つい見惚れてしまました。

 舞子公園まで自転車で戻ってくると、さっき大蔵海岸から見た雲なのか、それとも風で形が変わったのかはわかりませんが、雲と秋空が織り成す光景が、また違った印象です。懸け橋の位置関係が異なり、この光景も趣があります。

 振り返って、東北の方向・・・真正面に見えるのが舞子ヴィラというホテルです。このホテルの前は、旧有栖川宮家の別荘地、皇女和宮と婚約した有栖川宮熾仁親王は、明治維新後は陸軍軍人として明治天皇を支えています。

宮さん宮さん 御馬の前󠄁に  
ヒラヒラするのは何じやいな  
トコトンヤレ トンヤレナ

 この日本最初の軍歌と言われているトコトンヤレ節で「宮さん」と歌われているのが有栖川宮熾仁親王です。南麻布にある有栖川宮記念公園には、馬に乗った熾仁親王の銅像があります。

 旧有栖川宮家の別荘地の前は、遡ると室町時代には烏崎と呼ばれて、この丘の部分は海に突き出した丘陵の岬だったようで、そこに烏崎城というお城があって、室町時代の嘉吉の乱の折には、この辺り一帯は戦場になったようで、さらに豊臣秀吉の三木城攻めの折にも戦場になった歴史があります。

itsumi
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