ageing

 ageingという言葉は、熟成、成熟、加齢・・・

 ワインはエイジング(熟成)によって味わいと香りに複雑性と奥行きが生まれ、またタンニンの角がとれて、アルコール感が和らぐため、口当たりは熟成する前の若い時よりも柔らかく滑らかになると言われています。

 スピーカーでは、エイジングによって、材料同士の微妙な擦れを音の振動によって安定したものにして、可動部が馴染んで、スピーカー本来の音が出るとも言われています。自動車等の機械製品の「慣らし運転」もエイジングです。

 ヒトは誕生からエイジングが始まり、幼少期はエイジングが成長であり、青年期はエイジングが成熟となり、歳を重ねることが「右肩上がり」のポジティブな側面があります。ただ壮年期を過ぎると、エイジングは身体的には劣化となってしまいます、

 今週の月曜と火曜に受診した一泊人間ドックの種々の検査結果は、未だすべて揃っていませんが、速報値をもとに人間ドックの最後に、医師からの経過説明と保健師からの保健指導を受けました。そして病院からもらった速報値をさっそく掛かりつけ医に見せました。一般には生活習慣病と言われている症状ですが、それだけではなくてエイジングの影響もあるのかなあ~と感じています。

 自宅で使っている体組成計の、過去のデータを探すと、今の機種に買い替えた直後の2007年の古いデータが見つかりました。2007年5月28日のデータと、先日測った2023年10月9日のデータを比較すると、

 16年前は、61kg~63kgぐらいだったのですが、今は65kg台でと3kg~4㎏程度増加しています。夏前までは63㎏台だったので、この夏で2㎏程度体重が増えたように感じています。猛暑と残暑のせいにするわけではないですが、暑さで夏バテのような症状が続いて、その解消を言い訳に、しっかり食べていたのが、カロリーの過剰摂取だった可能性があります。

 体脂肪率に関しても、16年ぐらい前は11%~13%程度だったのが、最近は15%を超えています。体重増加分が脂肪として身体にまとわりついて、それに加えて夏バテの運動不足で筋肉が減った結果のように思います。

 内臓脂肪レベルが、かなり増加しています。体組成計のメーカであるTANITAのデータでは、

・9.5以下   標準   内臓脂肪蓄積のリスクは低い
・10.0~14.5  やや過剰  適度な運動を心がけ、カロリー制限を行うことを推奨
・15.0以上   過剰   積極的な運動や食事制限による減量が必要

 今でも一応は標準の範囲ですが、ボーダーラインぎりぎりです。以前は5~7ぐらいだったのが、内臓脂肪が急増しています。脂肪として身体にまとわりついて大部分が腹部に集中して、内臓脂肪となっているようです。

 筋肉量は、この16年間で0.3㎏の減少です。脂肪(特に内臓脂肪)が増加して、筋肉が減少しているので、悪いパターンで、これが体脂肪の減少の一因のようです。

 TANITAの体組成計には、筋肉量スコアというのがあるのですが、これはゼロのまま、スコア的には標準のようです。

 基礎代謝ですが、16年間で9kcal、0.6%程度の減少となっています。筋肉量が減って、身体が消費するカロリーが減少傾向のようで、脂肪が燃えにくくなった可能性があります。

 TANITAの体組成計には、体内年齢というのがあるのですが、この16年間で5歳分エイジングが進んだことになります。この体内年齢は、体組成と基礎代謝量の年齢傾向に基づき、厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準」の「基礎代謝基準値(体重あたりの基礎代謝量)」に基づき、タニタ独自の研究から導き出した年齢傾向から算出しているそうです。

 最後は推定骨量です。除脂肪量(脂肪以外の組織)との相関関係をもとに統計的に推定した値のようで、骨密度とは異なり、骨の硬さ、強さ、骨折の危険性とは関係ないようですが、でも推定骨量が減ることは、将来的に骨粗鬆症のリスクにつながるのかなあ~と感じます。

 人間ドックの検査結果や、医師の経過説明と保健師の保健指導、それにかかりつけ医の診察から、有酸素運動を増やして、脂肪分を燃やして減少させ、食事に気をつけて、量を少なめに、そして脂肪や糖質を避けてタンパク質を多目の食材を摂るようにすることで、内臓脂肪を減らして、体脂肪率を減らすことを心掛ける必要があるようです。

 それと併せて、筋トレ等での無酸素運動に励んで、筋肉量を増やして基礎代謝を増加させることも意識した方が良いようです。

 さらに、年齢を考えると、将来の骨粗鬆症のリスクを下げるために、カルシウムを含んだ食材も積極的に摂ることも大切かなあ~と感じています。

itsumi
blog(つれづれに)