ピアノ

 音楽を聴くのが好きで、この7~8年は、MP3に変換したデータを聴くことが多く、連続でずっとBGM風に、次から次へと音楽を掛けていることが多いです。CD棚からCDを取り出して聴くというスタイルは、ほんとうに稀になっていました。

 学生時代の友人から、音楽のことやオーディオ機器のことを聞いて、一ケ月ほど前からCDプレーヤで聴くことが増えました。MP3に変換した曲が限られていたので、同じような曲ばかり聴いていたのですが、久し振りに聴くCDも多く、新鮮に音楽を聴くようになりました。

 ピアニスト・アルゲリッチの3枚のCD,真ん中のバッハ作品集はお気に入りの1枚で、ポータブルCDプレーヤで、宇都宮へ行く列車の中、昔住んでいた埼玉の三郷から東京の金町へ行くバスの中など、聴いていた光景が思い出され、今もMP3に変換しているので、よく聴きます。左側のCDはラヴェルの作品集で、久し振りに聴くことになりました。そして右側は、1980年のライヴ録音で、チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番のCDです。ほとばしるような演奏で、以前は何度も何度も聴いていたのですが、MP3に変換していなかったので、かなり久し振りに聴くことになります。

 元々は学生時代にLPレコードを何度も聴いていたもので、懐かしいレコードジャケットの方が思い出深いです。単なる音楽好きの素人なので、大きなレーベルから出ている演奏を聴いても、ピアニストによる演奏の好き嫌いや良し悪しが気になることは普段ないのですが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番に関しては、このアルゲリッチのライヴ盤の演奏はお気に入りです。このアルバムを聴いて、ついアルゲリッチのLPやCDを買うようになりました。

 20世紀の名ピアニストとも称賛されているホロヴィッツの2枚のCD。右側はスカルラッチのソナタ集で、お気に入りの1枚です。でもMP3には変換しておらず、久し振りに聴き入りました。左側はショパン名曲集です。このCDの最後は軍隊ポロネーズが収録されており、ホロヴィッツの軍隊ポロネーズはお気に入りです。あまりホロヴィッツの音源を持っておらず、久し振りにホロヴィッツの演奏を聴きました。

 リパッティーとグルダの2枚のCD。リパッティはホロヴィッツと同世代のピアニストですが若くして亡くなったピアニストです。このCDは専門学校に勤めていた時に、学校の文化祭で売っていたのを見つけて買ったもので、その時に学生が、しきりにリパッティの演奏の素晴らしさを饒舌に語ったことを今でも鮮明に記憶しています。モノラルの古い録音ですが、そんな思い出に思いを馳せながら、久し振りに聴きました。

 左側はグルダのピアノ曲集です。グルダはジャスとクラシックの二刀流で、このCDには、ジャズっぽい演奏からショパンやモーツアルトの端正な演奏も含まれて、アルバムのタイトルも「グルダ ノン・ストップ」で、愉しめるCDの1枚、これも久し振りに聴きました。

 グレン・グールド・・・ピアノ界の異端児のような演奏で知られ、録音にグールドのハミングが入っていたり、写真で見ると姿勢が悪い弾き方をしています。初めてグールドのCDを買ったのが学生時代、4枚組のモーツアルトのピアノソナタ集を1万円で買って、帰って聴くと、独特の演奏で、特には唸るようなハミングが入って、異様にペダル操作をしている音が頻繁に入る演奏で、「失敗した」と思っていました。「なんで、こんな下手な演奏がCBSソニーから?」と後悔した記憶があります

 その後、グールドのことを知り、このバッハのゴールドベルク変奏曲が高評価なので買って・・・グールドに病みつきになった1枚です。臭い焼酎がマニアに人気があるようなものかなあ~と思いながら、お気に入りの1枚です。何故2枚もあるのか?記憶がないです。左側はCD文庫のような廉価版で、後から何故、同じCDを買ったのか、謎です。家で聴く用と、車で聴く用だったのか?そこまでグールドに深入りしていたとは思えないのですが・・・

 そして、久し振りに聴く3枚のピアノ曲のCDです。最初の3枚のアルゲリッチは30代の演奏ですが、この右側のCDは1960年の録音で10代の演奏、ラベル、ショパンブラームス、リストと60年以上前のアルゲリッチの演奏をステレオで聴くことが出来ます。真ん中は40代のアルゲリッチによるシューマンです。

 そして左側が内田光子のドビッシー、これも十年以上は聴いていなかったと思います。以前はドビッシーやサティー、ラヴェルのピアノを好んで聴いていたのですが、最近はMP3に変換したショパンをもっぱら聴いていました。

itsumi
blog(つれづれに)