冬至

 冬至の明石海峡、強い寒波の影響で、海峡は波立って、普段は岸壁で魚釣りをしている姿があるのですが、誰もいなかったです。

 太陽高度(太陽の位置)が最も低くなり、1年間で日の出から日没までの日中が最も短くなる冬至(winter solstice)、太陽の視黄経が270度となる「日」で、また小寒前日(1月5日)までの「期間」という意味もあります。

 実際には、夕方の日の入りの時刻は12月初旬が16時48分でもっとも早く、冬至の「日の入り」は16時53分なので、5分遅くなっています。そして朝の「日の出」の時刻は、冬至が7時3分で、これからまだ遅くなって、お正月を過ぎた頃に7時7分と、もっとも遅くなります。

 黄道の知識がなくて、今までピンとこなかったので、黄道のことを今日・冬至の日に調べました。黄道(ecliptic)とは、太陽の一年の軌道を表している大きな円とのこと、これでもピンとこないです。ちなみに赤道(equator)は、地球の赤道面を天球にまで延長し、天球上に交わってできる大円が「天の赤道」というそうで、こちらはピンときます。

 いろいろネットでリサーチすると、赤道は「地球の自転」に関するもので、地球が自転する際の軸が自転軸で、地球の北極と南極の緯度が、それぞれ北緯90度と南緯90度となって、赤道は緯度が0度、これは知識として持っていました。それに対して黄道は「地球の公転」に関するものだそうです。地球が太陽の周りを公転するときの軌道面(黄道面)と天球の交線が黄道という定義のようで、天球上における太陽の通り道になるようです。

 天文の分野では、どうも赤道が基準のようで、赤道面(自転軸)と黄道面(公転軸)が地球の場合は約23.4度傾いているので、この傾きを黄道傾斜角というそうです。

 黄道面を基準にした図を見て、やっとピンときました。物理と化学は履修していましたが、地学を履修しておらず、その後も関わりがなかったので、今まで知らなかったです。星空には興味があるのですが、基礎的な知識が欠落しています。

 地球上の視点を考えると、自転が基準なので赤道面を図で表すと水平となるのは、考えればその通りですが、太陽系の視座で考えると、地球の黄道面を水平になるような図やイラストの方がピンときます。これは慣れの問題で、私の場合は、「星空を眺めるのが好きなだけで、天文学と無縁な素人の錯覚のようなもの」かもしれません。

 春分と秋分が、赤道面と黄道面が交わる時になるので、赤道と黄道とは2つの接点が、それぞれぞれ春分と秋分となって、春分の交点を「春分点」と言って、黄径0度の基準となるようで、黄経が270度となるの冬至となるようです。

 冬至の定義としては、太陽の視黄経が270度となる「瞬間」を冬至とする場合と、その270度となる瞬時を含む「日」(day)を冬至、あるいは二十四節気の冬至は、この日より次の節気 小寒前日までの「期間」という場合があるようです。北半球では、日中がもっとも短くなって、冬至から、だんだん日中が長くなるわけで、古代ヨーロッパのゲルマン民族やヴァイキングは、ユール(yule)という冬至の祭りをしたそうで、聖書には記述のないイエスの誕生日は、キリスト教がヨーロッパに広まる中で、ユールと結びついて、クリスマスを祝うようになったという説もあります。

 今日はゆず湯、と言っても、ゆずの香りの入浴剤でした。

itsumi
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