フェニックスフィル演奏会
昨日の日曜日、フェニックスフィルハーモニックオーケストラの第14回演奏会を聴きに、神戸文化ホールに行きました。
演奏会を聴くのは、コロナ禍前の、2019年(令和元年)以来で、父が亡くなった夏の後に、西宮と大阪のピアノコンサート以来です。普段はDALIのスピーカで音楽を愉しんでいますが、久し振りの演奏会です。
開場前に文化ホールに着くと、もう並んでいます。朝の雨模様も晴れ上がった冬の好日、晴天の下に、近くを散策しました。
開場時刻に文化ホールに戻ると、ホールの玄関の外まで行列が続いています。全席自由席で、特に座席位置にこだわりがないので、ロビーで佇んで、行列がなくなるのを待ちました。
やっと行列が途切れ始めたので会場に入りました。
演奏曲目は、
・美しく青きドナウ、シュトラウスⅡ世
・「ペール・ギュント」第1組曲、グリーグ
・交響組曲「シェヘラザード」、リムスキー=コルサコフ
休憩前の2曲は耳慣れた曲ですが、交響組曲「シェヘラザード」は曲名さえ聞いたことがなく、作曲家のリムスキー=コルサコフも耳慣れない作曲家です。司会者の解説では19世紀後半のロシアの作曲家で、「ロシア5人組」と言われるロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志向した作曲家の一人だそうです。
同じ「ロシア5人組」の1人・ムソルグスキーの作品の補筆と出版をしたのが、リムスキー=コルサコフだそうで、耳慣れた名曲であるムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』と交響詩『禿山の一夜』は、リムスキー=コルサコフが編曲したものだそうです。リムスキー=コルサコフは名伯楽だったようです。
DALIのスピーカが奏でる音とは段違いの音、そして臨場感を愉しみました。交響組曲「シェヘラザード」は、メロディーが親しみやすいわけではないですが、ソロの演奏や、各パートの楽器の音を活かすような曲で、曲を愉しむというよりも、各楽器の奏でる音を愉しんでいました。アラビアンナイトが主題で、客員コンサートマスターのバイオリンの馬渕清香さんの独奏や、ハープとのセッションのような場面が、うっとりと聴き惚れました。
演奏会では、金管楽器の輝くような音色、木管楽器のぬくもり、打楽器のインパクト、そして弦楽器の魅せられる音色も満喫することができました。そしてロシアの民族音楽と、アラビアンナイト世界の東洋的な雰囲気のコラボのような音の調べに触れることが出来ました。
アンコールはチゴイネルワイゼンでした。
プログラムでも、司会者の紹介でも、そして指揮者の井上勝義さんのトークでも、独奏が多かった客員のバイオリン・馬渕清香さんをコンサートミストレスではなくて、コンサートマスターとなっていました。ポリティカル・コレクトネスの観点で、今は男女関係なくコンサートマスターだそうです。