ピアニストの訃報
ポリーニというピアニストの訃報に接しました。
3月23日に亡くなったようで、もう3週間以上が経ちます。数日前に、音楽の友の4月号が「追悼 小澤征爾」という特集で、図書館でパラパラめくったぐらいだったので、ネットで注文しようかと検索すると、音楽の友の5月号の予告があり、特集が「追悼 マウリツィオ・ポリーニ ― 孤高のピアニズム」明日・4月18日の発売で、このネット情報でポリーニ ―の訃報を知りました。
演奏の良し悪しはわからないのですが、いろいろな音楽評論家が推すので、それらを参考に手元にはポリーニの奏でるピアノのCDが何枚かあります。CD棚からざっと引っ張り出しました。
前奏曲集は1975年でアナログ録音で、練習曲集は1972年でこれもアナログ録音です。ほぼ半世紀前の録音です。ポリーニは18歳でショパン国際ピアノコンクールに優勝していますが、数年間は録音がなく、練習曲集は結構初期の録音になるようです。前奏曲集も練習曲集も、長年ポリーニの演奏に聴き慣れて、これが当たり前だと思っているのですが、でも最高水準の、それも若々しい演奏になるんだなあ~と改めて思っています。
ポロネーズ集も1975年でアナログ録音、そしてベートーヴェンのピアノソナタが4曲(テンペスト、ヴァルトシュタイン、かっこう、告別)が1989年のディジタル録音です。ショパンの曲はいつも良く聴きのでポロネーズ集も耳慣れたCDです。ベートーヴェンのピアノソナタは、普段はあまり聴かないので、今、このベートーヴェンのピアノソナタのCDを久し振りに聴いています。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲のCDは1976年のアナログ録音、指揮者のベームとウィーンフィルとの録音でピアノ協奏曲4番と5番「皇帝」で、「皇帝」は時々聴いています。そしてベートーヴェンの最期の28~32番のピアノソナタの組CDで1975年から1977年に録音されたもので、アナログ録音でした。ちょっと敷居が高い曲ばかりで、あまり普段は聴いていないです。
CD棚から発掘したCDでジャケットには見覚えがありますが、久しく聴いていないです。ストヴィンスキーの「ペトルーシュカから第3楽章」、プロコフィエフのピアノソナタ、そしてヴェーベルンのピアノ変奏曲で、1971年から1977年のアナログ録音です。そして持っていることも忘れていたシューベルトのピアノ曲集で1973年のアナログ録音でした。このCDを聴いた記憶さえないです。
改めてCDをよく見ると、ポリーニのCDは半世紀ぐらい前のアナログ録音が多かったです。ルビンシュタインやケンプの録音だと音質の面で歴史的な古さを感じますが、ケンプの1950年代の録音(モノラル)を復刻・リマスターした演奏は結構魅力的です。1970年代以降の録音だと2トラ38のステレオで、音質面でも十分です。