東京ロンダリング
タイトルに惹かれて図書館で借りた本「東京ロンダリング」です。新刊ではなくて2011年の刊行、作者の原田ひ香に関して意識していなかったですが、検索すると一昨年見た松坂慶子主演のテレビドラマ「一橋桐子の犯罪日記」の原作者でした。
東京ロンダリングは、自殺や殺人事件のあった、いわくつきの物件に一時的に住むという、東京の街のすき間に根ざすルームロンダリングという仕事に関する物語、それを東京ロンダリングとネーミングするのは面白いなあ~と思いました。
最近、言葉を目にしてもピンとこないことがあります。「風呂キャンセル界隈」・・・この数日前からネットのSNSで話題になった言葉ということで、お風呂に入るの嫌すぎるような感じを表現しているそうで、メンタルの不調が重い場合、うつ病などを抱えている場合に入浴が困難になることの共通感覚として「風呂キャンセル界隈」という語感がピッタリだそうです。
「〇〇ガチャ」も、目にして意味がわからなかったです。お金を入れて回転レバーをまわして何が出るかわからないガチャガチャ(カプセルトイ)にかけて、自分の意志とは関係なく決まったり、運によって変わる事柄を「〇〇ガチャ」で、当たり外れのことを言及する時に使うようです。特に新年度の4月には「上司ガチャ」「学校ガチャ」「配属ガチャ」というような言葉がネットに目につき、最初は意味がわからず、読み飛ばしていました。配属された職場、上司、そして学校のクラス、担当教員等々、自分の意志とは関係なく決まって、その当たり・はずれ を嘆いたり、愚痴を言う場面で使うようです。
少し前には「中の人」というネットスラングの意味がわからなかったことがありましたし、「不幸マウント」という言葉の意味を聞いてもすぐには情景が思い浮かばなかったです。逆にさりげなく使った言葉が、昭和時代には通じても、令和の今は相手に通じないこともあるのかなあ~と、言葉は生きものだなあ~感じています。「風呂キャンセル界隈」と「〇〇ガチャ」は、自分から使うことはないように思います。