フジコ・ヘミング
ドイツ・ベルリン生まれのピアニストであるフジコ・ヘミングが先月末に亡くなって、一昨日はテレビで、25年前のドキュメント番組「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」が再放送されました。
戦前は天才少女と言われ、東京芸大在学中に各種コンクールに入賞し、卒業後はベルリンへ留学、卒業後もヨーロッパに残って音楽活動を続けるも貧困な生活で風邪をこじらせて聴力を失い、せっかく掴みかけた大きなチャンスを逃したそうです。
国籍のある(父の国)スウェーデンのストックホルムの移り住んで耳の治療をして音楽学校の教師の資格をとって、ピアノ教師をしながら各地でコンサート活動をしたそうです。母の死後日本に戻って「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」の放映で反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」がクラッシックのCDとして異例のセールスで、本格的な音楽活動を再開して国内外で活躍することになったようです。
25年前の「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」は鮮明に記憶していましたが、録画しておらず、一昨日は録画しました。リストのパガニーニによる大練習曲第3番・ラ・カンパネラで、もともとパガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のロンド「ラ・カンパネラ」の主題を編曲して書かれた作品で、クライスラー編曲のヴァイオリン曲の演奏の方が耳慣れているのですが、「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」を見てからは、リストのラ・カンパネラも良いなあ~と思って、でもフジコ・ヘミングのCD「奇蹟のカンパネラ」は手元にないです。