麦秋~稲美町

 神戸市の海岸沿いは垂水区の西隣が明石市となりますが、内陸部だと西区の西隣は加古郡稲美町になります。

 稲美町は万葉集に「いなみ野」と詠まれていたのが町名の由来のようで、播磨平野をゆったりと流れる加古川沿いの平野で、古代から田んぼが広がり、稲が実る美しい光景が広がっていたのかもしれません。

 ちなみに稲美町は、現在、全国に「業務スーパ」を展開している「神戸物産」の本店が3年前まであり、業務スーパーの発祥の地です。1号店にあたる「フレッシュ石守 稲美店」があり、業務スーパーが出来る前に、1度か2度、わざわざフレッシュ石守稲美店へ行ったことがあります。

 稲美町は全国有数の収穫量を誇る「六条大麦」の産地で、六条大麦は麦茶や焼酎の原料で、稲美町は小さな町でそれほど面積も広くないのですが、収穫量が全国の市町村で8位だそうです。前年の11月頃に種を蒔いて、5月の下旬から6月の初旬にかけて収穫の時期です。収穫前の5月には麦畑一面が黄金色に輝き、以前は毎年見に来ていたのですが、この数年はご無沙汰していました。

 車で向かう途中、既に収穫が終わった麦畑を幾つか見掛けたので、ちょっと遅かったかなあ~と、いつも見に行く稲美町野寺の中池・辰巳池・穴沢池という3つのため池が並ぶようにある近くのある一帯が麦畑というロケーションです。一部は収穫が終わっていた麦畑がありましたが、多くの麦畑は黄金色に輝いていました。

 ただ、少し遅かったようで、一部の麦は倒れていました。写真写りを考えて、倒れていない麦が真夏のような日興が照り付けて黄金色に輝く光景になるように写真に撮りました。

 撮る向きによって、麦畑の貌が変わるのは、しっかり麦の実をつけてお辞儀するように頭が垂れ下がっているためだと思います。

 この麦畑の奥の、土手のようになった向こう側は、ため池の中池となります。

 その麦畑の、道路を挟んで西隣は水田で、田植えが終わったばかりのようです。違う田んぼでは、ちょうど水を引いて、これから田植えの田んぼもありました。

 真夏のような暑さで、今期はじめて車のエアコンをつけました。帰宅してからシャワーを浴びて・・・あまりに暑いのでエアコンをつけました。今週になって寝る前に蒸し暑い時にエアコンをつけたことがありますが、昼間は初めてです。昨日やっとストーブを仕舞って、扇風機を出したばかりで、もう真夏のような暑さです。

itsumi
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