オルガンコンサート~ 元町散策 4
6月5日の元町散策の4回目で、神戸教会でのパイプオルガンコンサートです。
3月に神戸教会で催されたパイプオルガン ヌーンコンサートが良かったので、この日も神戸教会を訪ねました。前回はイースターの直前だった為か、讃美歌のような曲が織り込まれていましたが、今回はバッハのオルガン曲の大作「パッサカリア ハ短調 BWV582」があり、またヴェルディーのアイーダの「凱旋行進曲」のオルガンバージョンの演奏もあり、クラシックコンサートのような感じでした。
バッハの「パッサカリア ハ短調」は圧巻でした。自宅のオーディアシステムでは再現できない迫力と音量は素晴らしかったです。コンサートホールではないので、MAXの時に教会堂がビリビリと響くほどの圧巻でした。15分ぐらいの曲でしたが、もっと聴きたかったです。バッハのオルガン曲は、アルヒーフ(ドイツ・グラモフォンが擁するバロック系のレーベル)のバッハ・オルガン集のCDボックスを持っており、愛聴しているのですが、小さなブックシェルフスピーカーでBGM風に聴く程度です。
教会の礼拝堂で、パイプオルガンから数メートルぐらいの処で聴くと、自宅でBGM風に聴くのとは、雰囲気も大きく異なります。
続いてバッハより半世紀ぐらい遡るブクステフーデというオルガンの名手が作曲した静かなコラールを挟んで、ヴェルディーのアイーダの「凱旋行進曲」、耳慣れた華やかな管弦楽曲ですが、それをパイプオルガンの各パイプを駆使しての演奏で、アシスタントの方がパイプの操作を頻繁にされていました。
演奏会が終わって、演奏者の方が、パイプオルガンの説明をされ、何人もの方が残って熱心に聴いていました。
2階席もある、大きな教会です。市街地の古くからある大きな教会は、阪神淡路大震災で、神戸栄光教会も、中山手カトリック教会も、下山手カトリック教会も倒壊してしまい、大きな古い教会堂は神戸教会と、太平洋戦争後に再建された神戸聖ミカエル教会ぐらいでしょうか?それと日本最初のモスクである神戸回教寺院も90年のある寺院で戦災も震災も免れています。生田神社も本殿が震災で倒壊しています。
神戸教会と山手幹線を隔てた北側にある兵庫県中央労働センターの入り口に「小泉八雲旧居跡」の碑があったのを見つけました。小泉八雲は島根・松江と縁が深く、夏目漱石も赴任した熊本の旧制五高の教員を経て、神戸の日刊英字新聞ジャパン・クロニクル社に2年間勤務して、その時の住居があったそうです。その後東京帝大文科大学の英文学講師を10年ほど勤め、その後任が夏目漱石でした。