時の記念日 6月10日

 時の記念日は、日本書紀の記述では「漏刻」と呼ばれる水時計が日本で初めて時の知らせが行われた日だそうで、天智天皇10年4月25日(4月辛卯)がグレゴリオ暦では671年6月10日にあたるので、「時の記念日は6月10日」となったようです。ちなみに飛鳥寺の西にある水落遺跡が、その遺構と言われているそうです。

 昨日の時の記念日には明石天文科学館へ行ってきました。9時半に開館で、電車の時刻の関係で10分ほど前に明石天文科学館に到着すると、すごい行列が出来ていました。時の記念日ということで無料というわけではなくて、「日本標準時 子午線通過記念証」を先着順に配布とのことで、その行列でした。

 明石天文科学館前でゲットしました。消しゴムが付いていました。入館せずにそのまま帰る人が結構いました。

 プラネタリウム・・・最近ハマっています。自宅近くでは月と金星と火星ぐらいしかわからず、後は時々天頂近くに星の輝きがあるように感じるぐらいです。子どもの頃は、北斗七星や北極星、オリオン座等、結構空を見上げれば見えた記憶があって、星座早見盤を持って、実際に夜空を眺めていましたが、今は街の明かりで無理のようです。

 プラネタリウムだと解説付きで、満天の星空を眺めることが出来、天の川まで見ることが出来ます。約50分の上映時間が短かったです。今月は「カレンダーと天文学」というテーマで、日・月・年と自転公転との関係をビジュアルにわかりやすく説明してくれて、グレゴリオ暦の仕組み、太陰太陽暦、うるう、など、体系的な説明が良かったです。

 時の記念日の特別展示として、豊岡市出石の「辰鼓楼 機械時計の謎」があり、それに併せて辰鼓楼や明石天文科学館のような「時を知らせる建物」の写真展示、札幌の時計台や、銀座の和光時計台などのパネルがありました。

 辰鼓楼は、もともとは1871年6月1日に完成して「辰の刻」を知らせる太鼓を叩く楼閣だったそうです。その後、旧藩医の池口忠恕が大時計を寄贈して辰鼓楼に設置されたのが、1881年(明治14年)9月8日だそうです。当時は弘道小学校の敷地に辰鼓楼があったそうです。

 札幌農学校演武場に時計塔が設置されたのが1881年(明治14年)8月12日で、出石の辰鼓楼よりも札幌時計台の方が27日早かったようで、辰鼓楼は日本で2番目に古い時計台になるようです。

 札幌時計台はアメリカ製の時計が使われており、辰鼓楼の初号機が日本製として国産最古かどうか現在、兵庫県立大学で調査中だそうで、数年後には調査結果が発表されるようです。

 明治7年12月9日に、神戸諏訪山の金星台で使われたとされている「金星太陽面通過観測子午儀」の展示もありました。

 14階の展望室まで階段で上って、明石海峡方面の眺望・・・

 明石の街中で、子午線の「しるし」がある箇所の展示があり、帰りに寄ってみました。

 うっかり国道2号線沿いの「しるし」を忘れて、子午線の標識としてはもっとも古い石碑、隣には子午線交番があります。

 国道250号線沿いの中崎公園前のモニュメント「刻」です。

 そして、明石で最も南の「子午線のしるし」防波堤の歩道に埋め込まれて、この1mほど南は防波堤で、その先は明石海峡です。

 街中にある明石のマンホールです。

itsumi
blog(つれづれに)