テニス肘 杉田玄白
ジムの筋トレで、チェストプレスという胸筋を鍛えるマシンで、いつもより負荷を高くしたのですが、その後に左肘が痛くなって、筋肉痛だと思って痛みが小さくなるのを待っていたのですが、どうも痛みが小さくならないので、整形外科が適当かと思ったのですが、掛かりつけのクリニックで受診しました。
一通り経過を話した後に、手首や腕、肘を触って「痛い・痛くない」の確認をした後に「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」という診断結果となりました、一般にいう「テニス肘」だそうです。
肘の腱が疲労で起こるようで、手首を伸ばす働きをする「短橈側手根伸筋」が肘の外側で炎症しているそうです。医師が手首や腕、肘を触って「痛い・痛くない」の確認をしたのは、疼痛を誘発する試験でもあったようです。
治療として湿布を21枚、患部の塗り薬、それと朝夕の痛み止めの飲み薬の3種類(と胃薬)が処方されました。ネットでテニス肘を検索すると、結構たくさんの情報があり、患部近辺の筋肉をほぐして血行促進をさせることもリハビリになるようです。橈骨(とうこつ)という腕の親指側の骨に関わるようで、橈骨と肘の関節がズレている可能もあるので、元に戻すようなマッサージをしたり、橈骨の周囲の筋肉のも痛みがあるので、マッサージをして血行促進することはリハビリになるようです。
橈骨という名前の由来を調べると、英語ではradial boneで、radialは放射状、車輪の輻(スポーク)のイメージです。中国医学では、古い時代には「臂骨」と言われ、橈骨を「輔骨」とも言っていたようです。撓(たわ)んだという骨の形から名づけられたと思われる橈骨という名称のルーツは、江戸時代に杉田玄白が解体新書で橈骨を「橈臂骨」と訳したのが始まりのようです。解体新書の原文は
橈臂骨、其上端有二起処。
其一者、挟臑内筋之処也。
其微陥者、受直臂骨櫛之処也
だそうです。ちなみに杉田玄白の杉田家は、どうも私のご先祖様とルーツが同じようですが、しっかりと確かめられていません。