御影
「御影」という地名は、この地にある「沢の井」と呼ばれる水源に三韓征伐の折に立ち寄った神功皇后が、自分の姿「御影」を映したことに由来するようで、平安時代中期には摂津国菟原郡に属する郷の一つとして「覚美(かがみ)郷」という記録が、御影を指し示していたようです。
30年前に、埼玉から神戸に戻って、最初に赴任した勤務校が、ここ御影で、8年間通っていました。
阪神御影駅、改札等はリニューアルされていますが、ホームはそのままです。ホームからの眺めは大きく変わって、駅の南側にあった長崎屋の建物はなくなり、駅の北側にあった勤務校は、御影クラッセというショッピングセンターとなっています。
高架下にあった回転焼きや夏にはかき氷などを味わえる店は、阪神電車の高架の耐震工事で、年内いっぱいで閉店のようです。
御影の発祥と言われる「沢の井」です。今は阪神電車の高架下になっています。背後に迫る六甲山系で産出される花崗岩が「御影石」と呼ばれ、また六甲山系に降った雨が「沢の井」のような良質の水を育み、それを使って酒を醸し出して後醍醐天皇に献上して嘉納されたことが、酒造家の嘉納姓の起源となっています。
阪神御影駅から西の高架沿いに「旨水館」というアーケード商店街があります。此処も阪神電車の高架の耐震工事のために一旦閉店するようです。
賑やかな商店街のイメージがあったのですが、御影に通っていた20年以上前とは、店も入れ替わったり、あるいは再開発で駅前に出来た御影クラッセというショッピングセンターの影響、そして耐震工事が迫っていることもあってシャッターが閉まっているスペースもありました。
食料品を中心とした商店街だったのが、飲食店が結構ありました。
駅から離れた場所ではシャッターが目立ちました。
勤務校への道沿いにある瑠美という喫茶店で軽食を食べたことがありましたが、日曜は定休日でした。
同じ道沿いの餃子の王将、時々利用していました。
今は経路が変わっているようですが、以前はこの細い道がバス道で、途中にバス停があったような記憶があります。