なつぞら
朝ドラの「なつぞら」が衛星放送のBS11で再放送が始まっています。戦争で両親を失った戦災孤児の3人兄弟が、浮浪児だったのが孤児院に収容されるのがストーリーの発端です。
下の妹は親戚に引き取られ、兄は孤児院に残り、そして主人公の奥原なつは父の戦友に引き取られて北海道・十勝の開拓者の酪農家で育てられるのですが、下の妹は親戚の家を飛び出して行方知れず、兄も孤児院を飛び出して行方知れずで、互いに消息が分からないまま成長します。
なつ達兄弟の父と戦友の柴田剛男との間で、戦地で互いに遺書を交換して、どちらかが戦死した時には、託された遺書を家族に届ける約束をしていたのですが、それはなつが北海道に持って行きます。
電話がまだまだ庶民には無縁で、通信手段として郵便しかない時代、北海道のなつは、兄が孤児院を飛び出したことを知らず、兄が迎えに来てくれることを待ち望みつつ兄からの手紙を待ち、そして孤児院に兄宛の手紙を書き続けます。
下の妹・千遥は、なつが北海道に引き取られたことを知らせる兄からの手紙を持って家を飛び出し、その後養子と育ててくれた義母が、まだ字が読めない千遥の持っていた手紙を預かり、結婚が決まった時に千遥に手紙を見せ、千遥は北海道を訪れます。離ればなれになった3人兄弟を結ぶものが、時を隔てた手紙で、その手紙が最後に3人を結びつけることになります
最近はe-mailやSNS等ネットを通して、リアルタイムで情報を共有できる時代ですが、太平洋戦争後のドラマの時代の庶民の通信手段は手紙やはがきだったようで、リアルタイムとは程遠い連絡手段に頼っていたようです。
学生時代や千葉・埼玉に居た頃は、それなりに手紙やはがきを書いていた記憶がありますが、この10年ほどは、暑中見舞いや年賀状以外で、手紙を書いて封筒に入れて切手を貼って郵便を出した記憶がないです。