明石フィル演奏会
昨日は、明石市民会館で明石フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に行ってきました。
明石駅前のパピオスあかし2階にある あかし市民広場では「ガーデンコンペ・ひょうご」の表彰式がちょうど始まっていました。
魚の棚を通って、明石市民会館へ向かいました。
開場時刻の少し前に明石市民会館に着くと、すでに待ち行列がロビーの外まで伸びていました。結局、開場まで、市民会館の外に並びました。
最初がグリークの「ペール・ギュント」第一組曲、ウェーバーの「クラリネット協奏曲第一番」、そしてチャイコフスキーの「交響曲第6番・悲愴」でした。
座席は後ろから3列目の、ほぼ中央、ちょっと俯瞰気味の、このポジションが、ホールの響きや聴衆の雰囲気を含めて楽しめるので、お気に入りのポジションの座席です。ただ今回は、1階席は、最前列の両脇以外は、ほぼ満席で、真正面の席に背の高い人が座ったので、リラックスした体勢で聴くとステージの一部が見えないので、ずっと背筋を伸ばしていました。
1曲目のペール・ギュント、耳慣れた曲で、2ヶ月ぶり位の管弦楽の演奏会で、奏でる管楽器や弦楽器のやさしい音にうっとりして、静かな演奏に途中でウトウトと夢心地のような感じでした。
2曲目のウェーバーのクラリネット協奏曲、あまりウエーバーの曲に馴染みがなく、初めて聴く曲かもしれません。クラリネットの音が耳に心地よく、音色に魅せられました。でもウエーバーの曲には、なかなか入って行けず、曲自体を楽しむことは出来なかったです。演奏の後のアンコールでは、クラリネットの独奏、聴いたことがない曲でしたが、クラリネットの音色を遺憾なく楽しめ、おそらく演奏の技巧も必要な曲のようで、クラリネットの音域も心地好く、やさしい音色の演奏でした。
休憩の後は、チャイコフスキーの悲愴、初めて聴く曲ではないですが、手元にCDがなく、おそらくかなり久し振りに聴くように思います。
チャイコフスキーの悲愴は、第3楽章が行進曲的な力強い曲調で、第3楽章の最後は、全体のエンディングのような高揚した感じだったので、勘違いして第4楽章が終わったと思って拍手しそうになりましたが、指揮者は振り返らず、誰も拍手をせず、咄嗟に気が付いて拍手しなくて良かったです。そして第4楽章は息を飲むような展開で、最後は消え入るような、フェードアウトのように終わって、指揮者が振り向きかけると拍手が沸き起こりました。
おそらく初めて聴くわけではないはずですが、このような印象的な交響曲なのに、記憶がほとんどないです。ただ何個所かもメロディーは名曲のフレーズとして演奏されることが多いのか、聞き覚えがあるフレーズが幾つかありました。
最終楽章が、全体してゆっくりとした曲調になって、独創的なスタイルの交響曲で、第1楽章の冒頭も、静かというよりも暗い感じで、レクイエムのような始まり方でした。普段よく聴くことが多いモーツアルトやベートーヴェンの交響曲とは、印象が大きく異なる交響曲でした。手元にCDがないのは、レコードか、あるいはFM放送で聴いて、当時は気に入らなくて、そのまま敬遠していたのかもしれません。昨日はチャイコフスキーの悲愴を聴いてひじょうに印象的でしたが、でも演奏会で臨場感あふれる演奏だったからで、もしCDで聴いていたら、気に入らない曲・・・で終わっていたかもしれません。
ちょっと良いスピーカが欲しいなあ~と最近思っていたのですが、2か月ぶりに管弦楽の演奏を聴いて、中途半端に高いスピーカーを買っても、演奏会の臨場感や迫力、そして楽器ひとつひとつが奏でる音色は再現できないだろうなあ~と思ってスピーカーの購入はやめました。かと言って、満足できるようなスピーカーとなると、、かなり大型となって、軽自動車以上の価格となるので、それは夢のまた夢です。
演奏会が終わって、ホールから出る時の独特の雰囲気
ホールを出て、ロビーから外へ出て、「音楽界の世界」から「世俗の世間」へ向かう時も、なんだか名残惜しいような感じでした。