人間ドック
2泊3日の人間ドックで、11月5日から身体全体のチェックを受けてきました。この数年以上は毎年続けて、伊丹市の近畿中央病院で人間ドックの健康診断を受けています。
この人間ドックの期間中に、アメリカ大統領が決まり、そして国産のH3ロケットの4号機の打ち上げが成功し、それらのニュースを病室で知りました。
阪急電車神戸線の塚口駅、上りホームが伊丹線との対面乗り換えで三角形をした広いホームで、ホームにはエキナカの店舗がたくさん並んでいます。
塚口駅の北口です。井の頭線の沿線の駅前のような雰囲気がします。
伊丹線は、駅を出るとすぐに大きくカーブして北に位置する伊丹に向かいます。すぐ踏切がある光景
なんだか久し振りにバスに乗ったような気がして、バス乗車の記念写真・・・
近畿中央病院の近くにロータリー交差点があり、普段の生活の中ではロータリー交差点と出逢うことがないので、つい毎年レンズを向けてしまいます。関西では阪大構内の正門通りにあるぐらい、あとは旧軽井沢近くの雲場池へ向かう六本辻がロータリー交差点で、珍しくてレンズを向けたことがあります。
そして近畿中央病院です。
人間ドック棟・・・宿泊ドック専用の病室と食堂があって、数年分のデータが此処にはあるので、毎年続けて受診しています。
この時期は受診者が少ないようで、同じ人間ドックの2泊3日コースは5人で、4人部屋を一人で使うことが出来ました。前回は4人部屋に2人、その前は1人でした。春から夏は混雑して4人部屋に4人だったこともあります。
着替えて身体測定・腹囲測定、血圧、そして看護師の問診、体成分分析(InBody)、視力・聴力・眼圧、胸部レントゲンと心電図を順番に廻りました。
そして夕食です。2日目の午前は血液検査と胃カメラがあるので、明日の昼食まで絶食です。
2日目は、まず採尿をして、そして採血、その後は腹部超音波検査を受けて、骨密度検査を受けて、そして胃カメラです。経口の内視鏡検査を選んだので、喉の麻酔を飲んでからは、年に1度の「苦痛・悶絶の5分間」という儀式を経て、医師からの映像を見ながらの説明を聞きました。昨年とほぼ同じで、良性と思われるポリープ数個も小さいままで、胃と食堂の境目のヒダが少し赤っぽいのも昨年と同じ。内視鏡検査の部屋に入ってから説明が終わるまでは、20分も掛かっていないのですが、喉の麻酔が効いているままなので、1時間は飲食ができませんでした。そして内科検診と眼底カメラで2日目は終わりです。オプションの検査を入れていると2日目にいろいろ検査が入るのですが、それがないと、ゆっくりと時が過ぎます。
宿泊を伴う人間ドックでは、この奥に病室が並んでいます。
こちら側が、いろいろな測定や問診を受ける部分で、CTやレントゲン、内視鏡検査は、人間ドック棟専用ではないので、各科を廻ることになります。
宿泊ドック専用の食堂です。昨年までは奥の絨毯の部分がコロナ禍で数年は使えなかったのですが、今年は使えるようになっていました。
1階にはファミリーマートが入っています。今回は3回飲料を買って水分補給をしました。
昨年まで食堂があった処は、テーブルとイスが置かれた軽食コーナになっていました。
食堂の窓からは、西方面となって、神戸の市街地の北に連なる六甲山系の東の端が望めます。この真正面の山の中に有馬温泉があることになります。
病室は南向きで、伊丹市の南端になるので、南側は尼崎市となって、左手には大阪、右手に西宮から芦屋そして神戸が一望できます。街並みの向こうに、大阪湾越しに奈良と大阪の県境の山並みがうっすらと見えました。
病室から夜景です。大阪の街方面です。
そして3日目の朝焼けです。
3日目は糖負荷試験、それと医師からの結果説明、保健師からの保健指導でお昼頃に終わりました。3日前に入る時は上着が少し暑いぐらいでしたが、今日の「立冬」の日に、気象台が「近畿地方で『木枯らし1号』が吹いた」と発表があったようで、病院を一歩出ると風が冷たく、上着を着ても寒かったです。
この3日間の間、初日の夕方に種子島のH3ロケット4号機の打ち上げのニュース、そして2日目の夕方から夜はアメリカ大統領選の開票の速報と重なって、2つのニュースを病室で見守りました。
リュックに入れて持っていった村上春樹の1986年から1989年までのヨーロッパ滞在記(旅行記)、「遠い太鼓」を読んでいました。約3分の2ぐらい読むことが出来ました。主にギリシャの島々やイタリアのシシリー島での南欧の田舎暮らし、それとローマでのことが多い部分です。この後はロンドンやオーストリアへ行くようですが、そこまでは人間ドック中には読めませんでした。ちょうど「ノルウェーの森」と、その次の「ダンス・ダンス・ダンス」を、この南欧の旅行中に執筆したようで。私が千葉・柏に住んでいた時に「ノルウェーの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」を発売当日に書店で買ったので、村上春樹に熱中して「羊をめぐる冒険」や「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を夢中で読んでいた頃には、村上春樹はギリシャやイタリアを彷徨っていたことになります。その時の旅行記を21世紀になってから読んでいることになります。