カセットテープ

 カセットテープ コンプリートブックというムックブックを図書館で借りました。1971年から1993年のカセットテープを網羅している本です。

 オランダのフィリップス社が1962年に開発した「コンパクトカセットテープ」のことですが、1965年にフィリップス社が互換性厳守を条件に基本特許を無償公開したことで多くのメーカーの参入を得て民生用記録メディアの事実上の世界標準規格となった経緯があります。その後のMDの普及やメモリーによるデジタル記録、そしてネットの普及で衰退していましたが、数年前からアナログレコードと共に、昭和レトロ・アナログ回帰・80年代ポップスの再人気で再評価されつつあります。

カセットテープ コンプリートブックより

 カセットテープ黎明期の製品です。この頃はScotch(3M)やBASF,AGFAと言った海外ブランドも多く、国内メーカの製品も、まだまだモノラルの音声記録用という感じだったと思います。

カセットテープ コンプリートブックより

 その後の各メーカのシリーズとなるTDKの「D」や、マクセルの「UD」が発売されて、ステレオによる音楽用のカセットが現れた時期です。手元に未だこの当時のTDKのDテープが残っています。

カセットテープ コンプリートブックより

 Scotchの「DynaRange」や「High Energy]」は、パッケージデザインが音楽用を意識しており、当時は高級感を感じていました。

カセットテープ コンプリートブックより

 その後長く受け継がれるTDKの「AD」の登場です。マクセルの「UD」も、今後、このデザインが踏襲され続けたように思います。

カセットテープ コンプリートブックより

 コンパクトカセット普及の立役者ソニーがカセットテープのラインナップを一新して、Scotch、マクセル、TDKの中に参入してきました。

 大学編入の自分へのご褒美として大阪・日本橋まで買いに行ったソニーのデンスケ・DC-D5Mです。四十数年経った今も現役で、2回のオーバーホールメンテナンスを受けています。

カセットテープ コンプリートブックより

 最初のウォークマン、この時は欲しいとは思わなかったです。

カセットテープ コンプリートブックより

 最初に買ったウォークマンです。「カセットケースサイズ」で、カセットテープを装着する時は、スライドさせて使います。この後、2台か3台のカセットウォークマンを使い、その後、CDウォークマン、MDウォークマンと変遷して、今はメモリー型のウォークマンが手元に2台あります。小型の音楽再生に関しては、ソニーを使い続けています。

 3年前にもカセットテープに関してblogを書いています。

「カセットテープ」2021年12月14日
https://www.itsumi.net/?p=392

itsumi
blog(つれづれに)