朝霧のビストロ

 明石海峡を望む小高い丘には、海峡が霧の包まれたり、霞に覆われたり、陽光の照り輝きで海面が虹色に彩ったりする景勝が「朝霧」「霞ヶ丘」「五色山」という住居表示の地名や「朝霧駅」「霞ヶ丘駅」という駅名にもなっています。以前は「五色山駅」という駅もありました。

 朝霧は、元々は明石城主が鷹狩をする領主の狩場となっていた丘陵だったようで、狩場の入り口の海岸付近には「狩口」や「狩口台」という地名が残っています。また五色山と霞ヶ丘は、明石城主の松平日向守信が、天神川の西側に広がる水利のない不毛の台地を開拓して「垂水新田」とした丘陵地帯です。

 今日は、朝霧の狩口台にあるビストロ・マルコ・ポーロでランチを味わいました。

 山陽電車西舞子駅は山田川沿いの旧山田村に位置する駅で、以前は山田駅という名前で急行が停車する駅でした。山田川の河口付近にあり、海岸線の舞子漁港と標高はそれほど変わりませんが、線路つたいに西に向かうと坂があって、坂を上った狩口台の辺りは海を見下ろす高台となり、その高台の南端にマルコポーロはあります。

 前菜とスープの後に、メインディッシュ、美味しくいただきました。

 食後のコーヒー・・・最近はスターバックスやドトールは利用しても、昔ながらの喫茶店を利用することが皆無で、ミルクポットと角砂糖が昭和ノスタルジーのように感じてレンズを向けました。

 ランチ後に林崎海岸まで、いつもはサイクリングコースに位置しており、此処が自宅から約10キロの地点になるので休憩ポイントなのですが、車で此処に来るのは久し振りです。最近は寒くて自転車も乗っていないので、昨年の11月下旬ぐらいから2カ月ぶりです。海峡を挟んだ淡路島の西の海域・播磨灘が黄金色に照り輝いていました。

 寒波で正月から寒い日が続いていましたが、昨日から少し寒さも緩み、風は冷たいですが、なんとなく3月上旬のような春の足音が近づいたような感じがした一日でした。

itsumi
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