環境DNA分析

 放送大学の公開講演会に参加しました。講師は放送大学の客員教授で、神戸大学人間発達環境学研究科の源 利文先生でした。演題は「環境DNA分析は植物多様性の危機を救えるか?」

 快速電車の先頭車両に乗ったので、普段は降り立たないJR神戸線明石駅の電車線ホームの西端となって、真正面に明石城の坤櫓と巽櫓が望めるロケーションで、レンズを向けました。

 公開講演会は「アスピア明石」という駅の東側にある再開発ビルの北館の7階から9階の「ウィズ明石」の学習室が会場でした。「アスピア明石」は北館と南館と東館があり、東館は道路を隔てていますが北館と南館は隣接して、その間が吹き抜けのような空間になって、ついレンズを向けてしまいます。

 アスピア明石の8階からは、明石駅と明石公園の南側が一望できます。明石駅は南側(写真左)に山陽電車のホームがあり、退避出来るように上りホームと下りホームに分かれて1番線から4番線まであり、方向別ホームです。

 その北側(写真右側)の2つの長いホームがJR明石駅で、線路別複々線(系統別複々線)となっているので、電車線(普通電車と快速電車)ホームと、列車線ホーム(貨物列車や特急、新快速電車、一部の快速電車)に分かれています。明石から家に戻る時に、つい列車線ホームの階段を上ってしまって、引き返したことがあります。

 803学習室が会場でした。既に座席がかなり埋まっており、最前列に座りました。

 環境DNA分析とは、その水域に生息している魚類等の在・不在を、採取して専門家が鑑定するのではなくて、1リットル程度の水を採取して、コロナ禍でニュースにもたびたび登場したリアルタイムPCR等でDNAを定量するもので、専門家が鑑定することなく生物バーコーディングによって特定の種がその水域にいるか、あるいは、その水域にどのような種がいるかがわかる方法だそうで、講師の源先生がその環境DNA分析を10年前に始めて、今では環境省の自然環境局などが採用しているそうです。採水した300mぐらいの水域で生息している生物の在・不在を調査できるとのことで、琵琶湖での調査結果や六甲山系を取り巻く河川等の水域での調査結果を元にした講演でした。

 この環境DNA分析を使って実際に、生物多様性の危機を救えるか否かを、今は使われなくなってため池に溜まった落ち葉や倒木を取り除く等の少し手を加えることによって溶存酸素濃度を上げて、この春から夏にかけて、このため池で生息するセトウチサンショウウオの個体数が増加するかを実証するそうで、結果は今年の秋以降だそうです。

 「ウィズ明石」では いろいろな明石の情報発信があり、「明石の穴場スポット」というポスター展示がありました。

 講演の中で源先生の著書の紹介があったので、ジュンク堂明石店で探しました。ざっと見ると、今日の講演で概要を聞いたので、購入するまでもないかと思って、パラパラめくって本棚に戻しました。神戸中央図書館(大倉山)に蔵書があったので、予約して垂水図書館に取り寄せました。

 今日は節分、そして明日が立春で、垂水駅前にある海神社で豆まきがあるはずなので、ちょっと立ち寄ったのですが、豆まき神事は夕方の午後4時半でした。

 この仮設台の上から豆まきをするようです。

 今日は、明石の街を少しブラブラしたのと、垂水駅周辺をブラブラしただけですので、運動消費カロリーは287kcalで、エクササイズ時間が35分、歩数が7855歩でした。

itsumi
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