祈りについて

 神様は甘くはないですね。試みに試みを重ねて、私たちが神様に無条件降伏するのを待ってくださっているのかもしれません。

「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
 新約聖書 マタイによる福音書 5章3節 新改訳

 このみことばが、すごく重く感じます。そして、重く感じるわたしが、まだまだ「心の貧しい者」から遠いことを覚えます。

 神様はすべてをお見通しですよね!それでも悪あがきして、”自分の力”を求めようとする人間って・・・。

 わたし自身、わかっていながら、「委ねる祈り」ではなく、「要求する祈り」をしています。「神様、こうして下さい。」「神様ああして下さい。」と、神様に祈り求めているようで、実は、神様に自分の欲望をぶつけているんですよね。エゴですよね。

 もっと言えば、自分の為の神様、自分の欲望を満たしてくれる神様、すなわち『自分のために(心の中に)刻んだ像』を拝んでいたのかもしれません。

 でも、そのことも神様はすべてご存じで、待って下さっているのかも知れません。わたしはそこに神様の「沈黙」と「寛容」を垣間みます。自分の欲望を『自分のために刻んだ像』に「求める祈り」が、『活けるまことの神』に「委ねる祈り」に変わるのを、神様は見守って下さっていることと思います。そして、<ビックリ仰天するような恵み>を与えて下さるんでしょうね!!
 August 5,1995

itsumi
信仰