信仰と学問
教会が、その置かれている社会のcontextを軽視して、聖書の世界を強調するすることは、「この世に生きるキリスト者」の部分を軽んじるように思います。神を愛することに長けても、隣人を愛する
ことを、言葉の中だけに閉じこめては意味がありませんので、この社会の中で、教会がどのように存在するかは重要な問題だと思います。
教会そのものが、あるいは牧師が率先して、社会問題に現実に身を投じる場合もありますし、どちらかといえば保守的な教会では、教会や牧師は、現実問題に関してサポートの態度をとる傾向がありますが、それも一つの方法だと思います。
共同体としての教会の一体感を考えれば、例にあげていただいた教会のケースが長けているように感じます。ただ、ひとりひとりの教会に属する信仰者に目を留めると、教会そのものとは別の、教会内の一組織(青年会等)や超教会(超教派)の組織を通して、現実問題に具体的に取り組むのがベターではないでしょうか?(わたし自身が、そのようなcontextの中にあったので、そう感じます。)
September7,1995