同情
愛と同情について考える中で漱石が「三四郎」の中で”Pity`s akin to love” を與次郎に「可哀想だた惚れたつて事よ」と訳させていたことを思い出しました。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』
ルカによる福音書10章27節より 新改訳
私は佳きサマリア人のたとえと、それに先行する『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』の言葉に、悪い意味ではないエゴイズムを感じます。自分とanalogyを感じるところの限定された範囲の中での同情(憐れみ)としての愛。対人間の愛って限界があるように思うんです。うまく表現が出来ないですが・・・。
自分との相似性の中でしかシンパシーを感じ得ないからこそ、神はそのひとり子を世にお与えになったんでしょうね。
Feb4,1996