血の神学
わたしはけっこう理屈っぽい人間ですが、神学に関しては十字架の血潮に基を置かないものは受け付けません。これはもう理屈ではなくて(あたりまえですが)信仰です。
今週発売の週刊新潮に、明治初期の日本に残っていた磔刑の写真が載っていました。磔刑っていうのは、もっとも忌むべき刑なんですね。以前から思っていたのですが、その磔刑の十字架は、決して仰ぎ見るものではないんですよね。そして、その忌むべき十字架を仰ぎ見ることこそが、キリスト教のironyそのものなんですね。
十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。
新約聖書 第一コリント人への手紙 1章18節 新改訳
July28,1995