キリスト教は女々しい宗教か?
私はキリスト教の教会に雰囲気を求めて通っているのではありませんが、でも、クリスマスの季節の教会の雰囲気に格別のものを感じます。牧師の説き明かす聖書の御言葉、神への賛美、御言葉に基づいた聖礼典を教会に求めつつも、ステンドグラスからこぼれる光、オルガンの厳粛な響き、イースタやクリスマスの頃の、ある種独特の教会の雰囲気に惹かれます。それらの雰囲気に酔いしれる様な部分をも持っています。
私の信仰や教会生活はイメージ先行では決してありませんが、イメージをも併せ求めているのは事実です。その感情的、主観的な部分が私の弱さなのかもしれません。
後の者が先になる、弱い者が強い、心貧しい者が幸いである、女々しいイエスと雄々しいイエス・・・、キリスト教はアイロニー(irony)ではないでしょうか?(あるいは逆説的?)
自分のいのちを捨てる者があがなわれる、生と死のアイロニーこそキリスト教そのものの様に思います。
Dec 29,1995