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 書棚、CDラックから、愛読書、愛聴盤・・・

「あいだ」に関する書籍

 木村敏の「あいだ」に関する書籍、吉本隆明の「共同幻想論」とともに、何度も読み返していた時期がありました。そして新型コロナの影響で、感染に関して世間でいろいろ言われる中で、この「あいだ」という言葉を再び思い出しました。

The Book of Tea

天心が、本名の岡倉覚三の名前で、英語で著わした「The Book of Tea」と、その日本語翻訳版。京都に比べて寂しくなっていた古都・奈良に注目して、世間に古都・奈良の魅力を伝えたとも言われています。天心が欧米で「Asia is one.(アジアはひとつ)」と、アジアの魅力を西欧世界に芸術を通してプレゼンテーションしたことが、没後に本人の意図とは関係なく「八紘一宇」の言葉と共に、「大東亜共栄圏」を正当化する論理して用いられた過去がありますが、アジアの中の日本という位置付けは、天心の真髄ではなかったかと思います。

風姿花伝

 世阿弥の風姿花伝、センスの研究において、通奏低音のような感じで参考にしました。

二十四・五  ・・・されば時分の花をまことの花と知る心が、真実の花になほ遠ざかる心なり。
ただ人ごとに、この時分の花に迷ひて、やがて花の失するをも知らず。
初心と申すは、この頃の事なり。

五十有余  ・・・およそその頃、物数をばはや初心に譲りて、やすき所を少な少なと、色へてせしかども、花はいや増しに見えしなり。これ、まことに得たりし花なるがゆゑに、能は、枝葉も少なく、老木になるまで、花は散らで残りしなり。これ、目のあたり、老骨に残りし花の証拠なり。

秘すれば花 ・・・見る人のため、花ぞとも知らでこそ、為手の花にはなるべけれ。されば、見る人は、ただ思ひのほかにおもしろき上手とばかり見て、これは花ぞとも知らぬが、為手の花なり。さるほどに、人の心に思ひも寄らぬ感を催す手立て、これ花なり。

茨木のり子の詩集

 詩集のタイトルになった「倚りかからず」という詩の最後は、
・・・ 倚り かかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ

「二十歳の原点」高野悦子

 70年安保に翻弄された、ひとりの学生の日記・・・最後の詩には、

旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックを背負い
ポケットには一箱の煙草と笛を持ち
旅に出よう

田中和雄 童話屋

 詩人・田中和雄の詩集。詩を詠む詩人ではなくて、詩を味わう詩人である 田中和雄 がまとめたポケット詩集です。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」で始まり、茨木のり子の「自分の感受性ぐらい」の『・・・ばかものよ』で終わっている詩集です。

立川談志

 東京の寄席通いをしていた頃に、何度も読み返していました。もうその当時には談志は、定席の寄席には出ていなかったのですが、落語って?寄席って?と考えさせられる本です。今は噺家の本は多いですが、この当時は圓生の「浮世に言い忘れたこと」や、文楽の「あばらかべっそん」ぐらいで、落語そのものを噺家が本に著わすのは珍しかったです。まだ東陽町に円楽の寄席・若竹があった頃・・・

西満師

旧約聖書学者であり、牧師である西満師の半世紀を描いた本ですが、本人の意図で発刊されたものではなくて、西満師がラジオで語ったテープを教会が起こした原稿を出版したものだと、ご本人が言われていました。申命記を元に「贖い」を元に、旧約・新約を貫く大切なことを教えられました。一度、駅まで車で送ってもらったことがあります。

アルゲリッチのバッハ作品集

 何度も何度も繰り返して聴いているCDです。この曲を聴いていた、幾つかの場面を思い出します。宇都宮へ向かう電車の中、電車が止まって、バスで金町まで行った車窓・・・

フルトベングラーの「運命」

 古い音源で、決して良い音ではないですが、何故か惹かれるベートーベンの運命交響曲の演奏です。

交響曲7番

 ベートーベンの交響曲の中では、運命や田園、そして英雄、合唱が有名ですが、ベートーベン以外も含めて、大好きな交響曲の一つです。よく聴くのはモーツアルトのシンフォニーですが・・・

アルゲリッチのピアノのCD

若いアルゲリッチのピアノは牽かれます。つい聴き入ってしまうCDの一枚です。

ホロビッツのピアノのCD

 あまり聴くことはないCDですが、でも聴くと良いなあ~と感じてしまうCD。特に軍隊ポロネーズは、軍隊が押し寄せてくるような演奏・・・

グルダのCD

グルダは、LP時代にジャズ風の演奏のレコードを何度も聴いて、その後グルダのCDを見つけて購入、つい聴いてしまう一枚です。

村松健のピアノ

村松健のピアノに魅せられて、会社の独身寮に棲んでいた頃、相部屋でご一緒だった先輩と婚約者と一緒にコンサートにも行ったことがあります。特に、この「季節と七つの物語」のCDが好きです。

EPO「Goodies」

 EPOの2枚目のアルバムです。1枚目の「Down Town」も好きですが、学生時代にはLPレコードを何度も聴いていました。

鮫島有美子のCD

 日本の歌曲を歌う、声楽家・鮫島有美子のCDの中の一枚です。この中に「さとうきび畑」が収録されています。作曲家の寺島尚彦が作詞もしてる曲で、太平洋戦争末期の沖縄戦をテーマにしており、11番まであって10分ぐらいの長い曲、 「さとうきび畑」 には「風の音」という言葉が何度も何度も繰り返されています。曲全体を通り抜ける「風の音」が、この曲の哀しみを物語っているようです。

平原綾香のマイクラシックス(1~3)

 平原綾香のマイクラシックスのCDが3枚出ています。クラシックをカバーした曲で、クラシックのメロディを元にした曲。BGMとして聴くことも多いです。

チェリッシュのセカンドアルバム

 レコード時代に始めて買ったのが、チェリッシュのベスト盤のLPでした。素朴なフォークソングが収録されています。昭和時代を彷彿させる感じの曲ばかり・・・