博物館、人と防災未来センタ、JICA
JR神戸線の灘駅の南側、国道2号線の浜側(南側)神戸市の東部新都心のHAT神戸があります。昔の海岸線が概ね国道2号線ぐらいで、埋立地に川崎製鉄阪神製造所や神戸製鋼所等、元々は工場の埋立地だった場所が、1995年の阪神・淡路大震災の被災により、開発され「Happy Active Town」の略「HAT神戸]として住宅や各種施設、病院や商業施設が広がっています。神戸製鋼所の本社もHAT神戸内にあります。
HAT神戸の中に兵庫県立美術館、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター、国際協力機構関西センター(JICA関西)があります。
兵庫県立美術館は、元々は王子公園の一角、王子動物園の南側に兵庫県立近代美術館としてあったのが、阪神淡路大震災で被災してHAT神戸に兵庫県立美術館として開館、元の兵庫県立近代美術館の建物は、兵庫県立美術館の分館「原田の森ギャラリー」および「横尾忠則現代美術館」となっています。
安藤忠雄により前面の海に接するなぎさ公園と一体化して設計され、2002年の開館です。
常設展だけ、白髪一雄生誕百年特別展示と県立美術館所蔵の小磯良平や金山平三、安井曽太郎などの作品を鑑賞しました。
安藤忠雄の設計で、館内は通路が巡らされ、建物そのものを鑑賞の対象とするような空間になっています。これは円形テラスです。
数年ぶりに県立美術館を訪れたのですが、その間に2019年に安藤忠雄の建築模型などを展示するAndo Galleryが常設展示施設として設けられていました。安藤忠雄建築研究所が負担し、建物は県に寄贈されたそうです。
「青りんご」という米国の詩人・サムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに安藤忠雄がデザインしたオブジェ。
屋外のデッキ、展示棟の4階屋外部分になります。
県立美術館の西側に国際協力機構関西センター(JICA関西)があり、そこでランチを食べました。
各国の料理が、結構リーズナブルな価格で提供されています。
料理には、それぞれハラルとそうでないものが明示されており、1番の日替わり定食と2番の週替わり定食はハラル、そして4番のハヤシライスはハラルではないメニューとなっています。
番号のプレートをとって会計を先に済ませて、あとはセルフ方式です。食後のコーヒー紅茶も自由に入れることが出来ます。
食後に1階のJICAギャラリーに入りました。
展示内容はSDGsに関する展示があり、その他に世界のそれぞれの地域の特性や文化を紹介しています。
各国の民芸品などが並べられています。
綺麗な刺繍が凝らされた民族衣装や小物が展示され、手に取って見ることができるようになっていました。
途上国をイメージしたキオスク(雑貨を売る小屋)だそうです。
JICA関西の西には人と防災未来センターがあります。独特の外観をしています。
阪神・淡路大震災の記憶としてさまざまな展示があり、それに加えて防災・減災に関する展示もあります。
神戸の市街地・震災の被災が大きかった地図がフロアー一面に貼られています。
4階まで吹き抜けになって、津波の高さの表示があります。
まず4階に案内され、震災追体験フロアで、地震で破壊される町や鉄道・高速道路を詳細な再現映像で復元する「5:46の衝撃」の放映をまず見るのですが、事前にリアルな再現映像という注意がされ映像をパスすることもできる案内がありました。その後に15分ぐらいの短いコンテンツを見て3階へ・・・エスカレータで降りていると、「南海トラフトの時の予想の津波の高さの表示がありました。
3階は震災の記憶フロアで、震災の記録が所狭しとして展示されています。
震災直後から、その後の復興に関しての展示もありました。
そして2階は防災・減災体験フロアで、は防災や減災に関する各種の情報を得ることが出来ます。
防災グッズの展示です。
いろいろと区別して、それぞれに適した防災グッズの説明と展示がありました。
隣の東館へ渡り廊下で・・・こちらは防災サイエンスフィールドで、災害のメカニズムの説明がメインです。
ここは気象災害のブースで、高気圧・低気圧のメカニズムの体験もできます。
久し振りに人と防災未来センターを訪れたので、かなり新鮮に展示を見て廻りました。