エキュメニカル 共同礼拝

 エキュメニカル(Ecumenism)というのが、カトリック教会や聖公会、それとプロテスタントのメインラインでは、それぞれ独立した教団・教派の相互間で、幅広く対話と協力を目指す運動であり、目指すものとしては、神の前での一致のようです。

 第2バチカン公会議の”エキュメニズムに関する教令”では、「エキュメニカル運動とは、教会の種々の必要と時宜に応じて、キリスト者の一致を促進するために奨励され組織される活動と企て」とあり、世界教会協議会(WCC、The World Council of Churches)に加盟しているメインライン系のプロテスタント諸教派(バプテスト教会やルター派教会、メソジスト、改革派教会など)、多くのオーソドックス(正教会、東方諸教会)、聖公会などがエキュメニカルな方向性を持っています。

 エキュメニカルな教会では、1月18日から25日までが「2026年度キリスト教一致祈祷週間」として、「一つの体、一つの霊。一つの希望」をテーマとして、関西では日本基督教団、日本聖公会、日本福音ルーテル教会、そしてカトリック大阪高松大司教区が共同で”共同礼拝”を持ち、神戸では、カトリック神戸中央教会で1月23日に持たれました。

 共同礼拝ですが特に受付はなく、入口に礼拝プログラムと一致祈祷週間の小冊子が置いているだけで、各自手に取って聖堂に入りました。

 7月にエルサレムの聖墳墓教会の首席オルガニストによるパイプオルガンのコンサートの折には、パイプオルガンが故障して部品が調達できずパイプオルガンの響きを耳することが出来ませんでしたが、修理が出来たようで、聖堂に入るとパイプオルガンが響いていました。

 カトリックのミサのスタイルで進められるようで、入道の歌のパイプオルガンの前奏がはじまると会衆は起立して賛美する中で5人の神父・司祭・牧師と1人の執事が入場しました。プロテスタントの教会では、このような聖職者入場のスタイルを経験したことがないです。

 礼拝プログラムにも書かれていますが、聖書朗読の後に朗読者が「神の言葉」と付け加え、それに対して会衆一同が「感謝」と応答するスタイルは新鮮でした。幾つかの聖書個所からの朗読がありましたが、その都度に朗読者が「神の言葉」、会衆一同が「感謝」とありました。

 いわゆる使徒信条は、これまでプロテスタントの教会の礼拝では、日本基督教団が1954年に制定した文語調の信仰告白文で、1954年版讃美歌566番として掲載されるものが多いですが、福音派の中には「生ける者と死ねる者とを審きたまはん。」が「生ける者と死にたる者とを審きたまはん。」となっています。この訳文を遡れば、大元は日本基督教会(旧日基)が1890年(明治23年)に制定した日本基督教会の信仰告白になるようです。現在では讃美歌21に掲載されている口語文の信仰告白もあるようですが、まだ経験したことはないです。 

 これは2000年にカトリック教会と日本聖公会とが共通口語訳として制定したもので、最後の「国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。」はラテン語訳文にないのでカトリック教会では伝統的に「主の祈り」と見なさなれていないです。

 プロテスタント教会での文語調の「主の祈り」は、1880年に出版された新約全書(明治元訳)がルーツになり、明治元訳の底本が1516年に出版された最初のギリシア語新約聖書であるテクストゥス・レセプトゥスを底本としているため、頌栄部分が聖書本文に含まれていたことに由来するそうです。1954年版讃美歌564番として掲載されています。

 主の祈りの後に、カトリック大阪高松大司教区エキュメニズム委員会の委員長であるロッコ・ピピアーノ神父の挨拶があり、共同の頌栄の後に閉会の歌を唱和する中、聖職者の方々が退場。その後聖堂に戻って記念写真を撮りました。

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