Turning point

東武野田線・旭町踏切、千葉県柏市、2011年8月25日撮影

 転換点・turning pointについて思いを巡らせました。

 大学を出て就職した企業の本社研修を大阪・奈良で約1ヵ月受けた後、5月の連休明けに配属が決まって赴任したのが千葉・柏の事業所でした。先日、その翌年となる40年前に教会に導かれ、そこで出逢ってその後もお世話になった方から電話をいただきました。

遠き國よりきたる好(よ)き消息は渇きたる人における冷かなる水のごとし
(箴言25:25,文語訳)

As cold waters to a thirsty soul, so is good news from a far country.
(Prov. 25:25, KJV)

 いろいろお話させていただいた中で、人生の転機というようなニュアンスのことを話されたことが印象に残って、電話が終わった後に、いろいろ考えさせられました。

 転機、変わり目、分岐点、転換点、節目、分水嶺、契機など、幾つかの言葉が思いつきます。英語ではturning pointぐらいしか思いつきませんが、 thesaurus辞典では、crossroads 以外は、watershed moment,pivotal moment, decisive moment など重要な時・瞬間というニュアンスの言葉になるようです。

 転換点で思い浮かぶのは、社会人の第一歩を歩んで千葉・柏で、会社の寮と勤務先の事業所との間にあった東武野田線の踏切です。社会人2年目になると忙しくなって残業が増えて、寮の夕食の取り置きが夜の10時だったと思うのですが、それに間に合わないことや、深夜0時近くなることもありました。

東武野田線・旭町踏切、千葉県柏市、2011年8月25日撮影

 ある夜、かなり帰宅が遅くなった時に、寮と勤務先の間にある野田線の踏切で、遮断機が降りて、警報音が鳴り響く中で、野田線の柏行きの電車が目の前を通り過ぎて行くとき、なんだか電車に引き寄せられて吸い込まれるような感じになりました。潜在意識で楽になりたいと思っていたのかもしれません。その時の光景、警報が鳴り響く音、轟音とともに目の前を電車が通過する感覚は、今でも生々しく覚えています。

 その後、しばらくして、会社の寮と職場の往復の1週間から抜け出すために、会社の寮を出て、当時の埼玉県三郷市の住宅公団の三郷団地へ移り住むことになりました。転換点というと真っ先に思い浮かべる光景が、この踏切の光景です。

 信仰の転換点というと、会社の同僚に誘われて、柏の教会の敷居を跨いだこと、その教会で西満先生の説教と、その日の午後の西先生の旧約聖書の学び会で、聖書の奥議のようなものに触れたこと。引っ越した埼玉・三郷の団地の一室で開拓伝道されていた石橋久子先生との出逢い。松原湖聖会で清水氾先生から、文学を通した聖書解釈という切り口に目から鱗のような新鮮味を感じたこと。東京基督神学校の聴講生として丸山忠孝先生からカルヴァンの宗教改革の真髄に触れるような講義を受けたこと。

 その後に松原湖で出逢ったご夫妻から誘われて長老派の杉並教会で小畑進先生の説教を通して御言葉に養われ、さらに御身体に養われる聖餐に対峙することの大切さを午後の学び会で触れたこと・・・神戸に戻る3ヶ月でしたが、埼玉・三郷から杉並・堀の内まで電車を乗り継ぎ片道2時間以上掛けてよく通ったものだと今更ながら思います。そして神戸に戻って導かれた改革派の恵泉教会で、鳥井一夫先生から旧約から新約を通して聖書の醍醐味に触れたことも、私にとって大きな転換点になったと思います。

 そして昨年、教会から四半世紀ぐらい離れ、断捨離をする中で、”キリスト教仕舞い”をするような気持ちで、教会や聖書、キリスト教関係の文書や本などを整理・処分してピリオドを打つつもりだったのが、逆に教会へ通うようになったのも、私にとっての”信仰の転換点”の一つなのかもしれません。(何冊かの本を捨ててしまったことを、今は後悔しています。)

・・・今年で教会の敷居を跨いで40年になります。昨年が第二次世界大戦が終結して80年、41年前に当時の西ドイツのヴァイツゼッカー大統領の演説「荒れ野の40年」を思い出します。

過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。
歴史に正面から向き合うことなくして、明るい未来は拓けません
(ヴァイツゼッカー大統領「荒れ野の40年」の演説より抜粋)

 昨年で阪神淡路大震災から30年、大学を出て社会人となって40年。そして今年で教会の敷居を跨いで40年、高専に入学して半世紀となり、人生や信仰の、大きな節目・契機・turning point、pivotal momentの時なのかなあ~と感じて、昨年末から今年の年初に、いろいろ振り返って、思い巡らし考えることが多いです。

itsumi
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